VF/A-151
USS MIDWEY(空母ミッドウェイ)”CV41”と言っても、今の若いマニアの方には遠い昔の話であろうが、この第2次大戦末期に建造された古い空母に最新鋭の戦闘機を搭載する為、前述の通り特別編成のCVW(空母航空団)が編成されたのであった。何が特別かと言うと、CVW-5にはホーネット一族ばかりが空母に載っているが,当時はF-14トムキャットこそ海軍の主力戦闘機の時代である。このF-14を載せたくともミッドウェイクラスの小型空母(次々に大型化された新鋭空母が生まれ いつの間にかに小型の部類に入ってしまった元大型空母)では運用できない。その為 FA-18を3飛行隊とA-6E2個飛行隊の特別編成を組んだのが当時のCVW-5だった。我々F-14ファンからすれば、この際思い切ってより大型のフォレスタル級かキティホーク級に変えてくれれば、厚木でF-14が撮れるのにと残念がった数年ではあったが、その後空母インディペンデンスへの交代でその欲求は満たされる事になる。今や大きな反対も無く、原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に配備が進められている。時代は変わったのである。

さて、FA-18A/3個とA-6E/2個の組み合わせは、考え方によっては他の大型空母の航空団より強力な攻撃力を備えた航空団といえる。ご存知の通り、FA-18Aは攻撃機兼務として設計された戦闘機で、兵装搭載力はF-14を上回っていたからである。この3個のFA-18A飛行隊時代があったため,、VFA-151を厚木で暫く撮影できたのである。(2008/3/30記)
アメリカ海軍の新鋭空母がF-14Aトムキャット戦闘機を主力として配備し、次々に新しいF-14A部隊ができる中、当時もっとも古い航空母艦の一つだったUSSミッドウェイはその搭載能力からF-14Aを運用できなかった。しかし当時の日本国内の情勢はさらに大型空母の横須賀配備は政治情勢が許さなかったせいもあり、USSミッドウェイにF-14A /2個飛行隊に相当する強力な戦闘機部隊を配置するため、FA-18A/3個飛行隊と言う特別編成を考案した。VF-151もVFA-151と名前を変えて1986年から配備が開始され、VFA-192,VFA-195と共にUSSミッドウェイの戦闘攻撃機の柱となった。当時制空戦闘中心のF-14A/2個飛行隊のCVWより、攻撃も可能なFA-18A/3個飛行隊とA-6E/2個飛行隊の編制のCVWの方が攻撃力の点では優れていた筈である。
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(1991)
(1991)
(1991)
(1988)
(1990)
(1987)
↑ 1986年に厚木に配備され、1987年7月26日の百里基地航空祭に展示されたVFA-151のFA-18A。極めて薄いグレー色でマーキングしており、当初一般公開でのデビューではマニアをがっかりさせた塗装であった。
FA-18A/C
VF-151はModex(機首ナンバー)を200番台として、VFA-195ダムバスターズに続く二個目の戦闘攻撃機中隊の位置づけであった。3番目はVFA-192ゴールデンドラゴンズで、厚木のNAVYファンにとって1986年~1987年の機体交換配備時期は、今まで見ることの無かった機体とマーキングを撮影できる心躍る楽しい時代であった。
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