VMAQ-2の本拠地であるノースカロライナ州チェーリーポイント海兵隊基地。このノースカロライナのFNLチームに”Caroline Panthers”というフットボールチームがある事から、VMAQ-2はこの部隊名とインシグニアを拝借したようだ。当時FNLのチームのほうも1993年に正式スタートした新しいチームで戦歴など実績はなかった、「すぐに部隊名を変更せよ」との指令で、他に候補もなく時間も恐らくなかったので急遽決められたのだと想像した。しかし こう言う場合、必ずあとで「あーでもない、こうでもない」となるのである。この名前を5年ほど使ったが、人気がなかったのか、次ページで紹介する新しい名前と部隊徽に変更される事になる。
部隊名を変えた直後の1994年にショーバードとして登場したCY-00。オールグレーのボディにキャノピフレームまで黒く塗り込めたこのブラックテール仕様、パンサーズと言う部隊名の時代の写真は少ない。1994年ジョージア州のドビンス空軍基地に展示されたEA-6B Bu.No.162230 この機体は、のちにVMAQ-2に移管され 部隊最後のフライトを飾る記念の機体となっている。
(1989)
1998年にバルカン半島での凄惨なコソボ紛争後、1999年イタリアのアビアーノ空軍基地に展開し電子戦支援を行った際のVMAQ-2CY-01の塗装。シンプルなグレー2色迷彩であり尾翼に描かれたパンサーの図柄は、当初よりよりフットボールチームの基本デザインに近くなっている。機首の下面にはHARMミサイルの発射数が記入された。しかし,この部隊マークは人気がなく,新たな部隊マークを模索していたようである。EA-6B Bu.No168036
↑ 1989年5月岩国基地に展示されたVMAQ-2のEA-6B/CY-02 Bu.No.160788
↑ 上の3枚の写真は、1990年9月小松基地に飛来したVMAQ-2のEA-6B/CY-03 Bu.No.160432
(1990)
↑ 1993年マーチAFBで撮影されたVMAQ-2のEA-6B。Bu.No.163031
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(1991)
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(1989)
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(1990)
同じく部隊名をパンサーズに替える前後の1993年頃 従来のプレイボーイバニーに変わりマジックに使われるシルクハットに入れたウサギのバニーを絵柄にした時期があり 1994EA-6B CY-05 Bu.No.163031 や本イラスト機CY-00のように複数機が確認されている。Bu.No.162230
1992年6月大きくなり過ぎたVMAQ-2は、VMAQ-1~4の4つのスコードロンに分割されたが、VMAQ-2は原隊の歴史と伝統を引き継ぎプレイボーイズのパッチを誇らしげに胸に付けた。しかし、1991年に端を発する海軍・海兵隊内での女性差別やセクハラ問題で多くの士官が職を離れると共に飛行隊名やマスコットでさえやり玉に挙げられるようになり、女性を性の対象として商売をしてきたプレイボーイ誌のマスコット バニーは、海兵隊でも問題提議されて部隊名の変更を余儀なくされた。
胸元はDet-Zのパッチ
Check his patch !(Det-z)           
テールフック事件をきっかけに軍内での女性差別があちこちで提起されるようになり、遂には女性のヌード写真を売りにして部数を伸ばしていたプレーボーイ誌のマークを使うことすら批判の対象になった。その為、VMAQ-2も長らく使っていたバニーマークを地元フットボールチーム「カロライナ・パンサーズ」の黒豹に換えた。パンサーズのデザインは、殆どフットボールチームのをそのままを採用している。1995年岩国で公開された機体。「00」は、旭日旗をバックに書き込んでいた。EA-6B BU.No.163035
(1988)
Wings
EA-6B
↑ 1991年百里基地に飛来したVMAQ-2のEA-6B/Bu.no.162937。1990年のCY-03とは機体が変わっていた。
(1990)
NEXT
(1992)
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(1988)
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(1989)
(1989)
1998年頃 従来のプレイボーイマークが何故か尾翼に復活した機体。アメリカ本土の航空ショーで展示されたが、日本でも確認されている。面白いのは、機首に獲物を狙う黒豹らしき絵柄が入っていることであり、これが部隊名に由来するものなのか、プラウラーの象徴として描かれたものなのかはわからない。因みに、「パンサーズ」から1999年には部隊名が「デス・ジェスター」に変わることになる。Bu.No.160436
(1990)
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(1990)
1991年にMCASチェリーポイントで確認されたグレースキームにブラックテールのEA-6B90年代にキャノピフレームまで全ブラックに塗り込めた機体は少ないので,目立つ存在だったはずである。国籍マーク、注意書きは、薄くロービジ仕様であるが、尾翼のバニーの淵は赤い色を復活させ以前のイメージを回帰した。EA-6B  ICAP-Bu.No.158040