VMFA(AW)-332
Wings
「MOONLIGHTERS」(月光部隊)は、以前は、「POLKA DOTS」(水玉模様)と言う部隊名だった。ステッキとハツトの組み合わせは、変わらないものの新しい部隊マークには、髑髏が付け加えられ その頭にステッキが刺さっている。1976年7月に岩国のMAG-12に配属された頃 A-6Eの大きな尾翼は、黒く塗られ月光が描かれていた。海兵隊のA-6部隊で非常に人気のあったマーキングで厚木にも時々飛来したが、私はこの塗装のものをEA-07/EA-08の2機しか撮ることが出来なかった。再び1979年5月に岩国に配属され 嘉手納基地で撮影することが出来たが、ロービシのマーキングはあまり食指をそそらなかった。NAVYで流行のブラックテールは、本来この部隊でこそ実現してもらいたかった。2007年4月1日に部隊解散。
嘉手納で撮れなかったEA-07&04のカメラ付の機首を持ったFA-18D、何と厚木のちびヤン時の撮影である。ちびヤンも甘く見て行くのやめたりすると こんなナイス・ショットを逃すことになる。フニュフニュ君はこのチャンスを逃さなかった。エライ!
EA-07(159310)
EA-08(155583)
岩国でA-6Eの前でポーズを取ってくれたパイロット。パッチは、変更前のものである。
1979年7月岩国より嘉手納に移動訓練に来ていたVMA(AW)-332の各機。
このとき確認できた機体は、下記のとおり。
EA-351 159178
EA-352 159180
EA-353 154135
EA-354 159183
EA-355
EA-356 154148
EA-357 155674
EA-361 154129
EA-363 152641
EA-366 159310
EA-12/155581
 (1984)
 Take off /Kadena 10 May-2002
1999年以来3年ぶりに 嘉手納を訪れた。5月の初旬と言うと 沖縄の「梅雨入り」時期である。テレビの天気予報では滞在の4日間毎日「曇り時々雨」であったが、実際は毎日晴れ渡った。天気には恵まれたものの MARINEの外来は、VMFA(AW)-332のFA-18D(EA-04/07)の2機のみ しかも1機しか訓練では フライトせず 淋しいものだった。EA-07はカメラを機首につけたタイプだったが、フライトしたのはノーマルのEA-04。それでも 撮れただけ良かったと考えねば・・・ 
上の2枚のA-6Aは、”POLKA DOTS”時代のマーキングで インシグニアの水玉は、F6FやF4U時代から 継承していたものである。元々レターが”MR”を使用していたことから ミスター(紳士)の身だしなみの象徴であるステッキとハットを書き加えたそうである。 
1977年からマーキングをガラリと換えて 部隊名も”Moon Lighters”に変わった。このマーキングは、極めてマニア間でも人気のあったもの 胴体にも部隊名を 小さく書き込むようになった。
このVMA(AW)-331もまた海兵隊では多くを攻撃任務に携わってきた飛行隊である。1943年に設立された時は、急降下爆撃機ドーントレスが配備され 爆撃任務からスタートとしている。その後F4Uコルセア戦闘機を受領して 朝鮮戦争に参加しているが この頃コルセアの尾翼には”MR”のテールレターが書き込まれており 多分巨人軍の長嶋監督のように「ミスター・・ミスター」と呼ばれ それが紳士の象徴であるシルクハットとステッキを機体に書き込む経緯となった。わかりやすい比喩だのう・・・つまり これがハットとステッキの謂れとなっている。また 朝鮮戦争で地上戦を戦っている海兵隊の仲間を勇気付ける意味で コルセアのエンジンカバーを白く塗って赤い水玉を入れた機体で地上支援を行ったようである。こうした歴史が、今のインシグニアに反映されている。この飛行隊A-4スカイホークを経て 1968年にA-6イントルーダーに機種更新し 1993年にFA-18Dを受領し現在に至っている。
ムーン・ライターに部隊名が変更された正にその年に 岩国で撮影されたA-6E、マニア憧れの部隊で 多くのマニアが厚木から岩国にまで遠征し 一部の先輩マニアは、小船をチャーターして 基地沖合いで着陸を狙って撮影している。こんな時代に岩国に平日に入って コダクローム24でしかも標準レンズで撮影している渡辺さんがうらやましい。
1976年夏 沖縄県の嘉手納基地に展開し訓練を行ったVMA(AW)-322のA-6E、翌年の5月には、VMA(AW)-121に変わっているので 1977年の春先までしかシャッターチャンスはなかった。翼下にロケット弾ポッドを付けての実弾訓練で 嘉手納でしかお目にかかれない光景である。
1976年から1977年初頭までは、度々厚木基地に飛来しているが 私が撮影できたのは 3機程度で シャッターチャンスには恵まれなかった。1979年に嘉手納に遠征した際 この部隊のA-6Eを毎日飽きるほど撮影できたが 下の写真のような悲しいロービジ塗装で 感激は薄れていたのだ。しかし ムーン・ライターなのにロービジ塗装機は、肝心な”月”が書き込まれていない。
ムーンライタースFA-18Dの記念すべきマーキングの一つ 2004年4月頃のEA-00。ブラックテールであれば完璧だったが 海兵隊航空部隊にブラックテールが流行する前に解散となった。しかし 最も人気のあったA-6E時代の塗装を踏襲したもの。
VMFA(AW)-332が解散する前のEA-00のマーキング。2005年時のものである。尾翼の塗装は左右が異なり ポルカドッツが尾翼のチップを飾る。MR ミスターに由来する往年のマーキングを再現。
2007年VMFA(AW)-332解散時の記念塗装、ポルカドッツが機首を飾る、尾翼のムーンライトは、何故か旧来と上下が逆の配色であった。尾翼内側にはF4U時代に記入されていたレターが黒色で”MR"と入っている。
2002年 カラーリング塗装の2代目スカル。撮影できた人が少ないため資料に乏しいが スカルの表情は、笑っている。尾翼のチップはそれまでムーンライターの部隊名が書かれていたが 初めてポルカドッツのラインを書き込んだタイプ。
Insignia of 2nd marine Division
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