↑↓ 1996年厚木の基地祭に展示された2機のF/A18A。2度目の来日は1996年1月から半年間岩国入りし各航空祭に展示された。

↑ 1996年頃フルカラーマーキングとして各地で宣伝に使われた機体。同年鹿屋の航空祭にもVW-11とともに参加している。但し日本で撮影されたもの以外は、尾翼にビューフォート・マリンを表す「BM」と書かれた写真が多い。燃料タンクに「Warlords」と書かれていたのもこの期間である。帯が従来と異なり白帯に青★で赤の淵がある。帯の★は、9個。F/A-18A VW-00 Bu.No.163133

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VMFA-451
↑↓1994年11月浜松の航空祭に展示されたVMFA-451のF/A-18A VM-13。1994年7月から1995年の年初まで岩国基地に駐留。
VMFA-451は、1987年にF-4SよりFA-18Aに機種転換し、大西洋方面で空母に展開できる4番目の飛行隊として CVW-13に所属し航海にも参加している。また 1988年に生産500機目となったF/A-18Aは、この部隊に配備された。残念なことに1997年、部隊は53年の歴史に幕を閉じた。ただ VMのテールレターとインシグニアは、F-35Bへの転換訓練部隊VMFAT-501に引き継がれた。

↑ 1989年空母コーラルシー最後の航海でCVW-13に配属され、遠征に出た際のVMFA-451 AK-100F/A-18A.Bu.No.163118。この年空母コーラルシーは5月末から9月までの約4か月間地中海方面で最後の活動をして役目を終えた。それと同時にレーガン政権時代に生まれた空母航空団CVW-13(AK)もブッシュ政権の財政圧縮策の中、部隊解散となった。

VMFA-451の創設は、太平洋戦争の後半戦に入った1944年2月でVMF-451として誕生したことからスタートしている。チャンスボート社のコルセア戦闘機を擁する戦闘機中隊として、当初の部隊名はブルーデビルスとされた。1945年エセックス級の大型空母バンカーヒルに載って太平洋方面に進出、日本本土、特に九州方面の攻撃を担当している。ここで日本軍機と交戦し34機の撃墜記録を残している。但し、ご存知の通りUSSバンカーヒルは神風特別攻撃隊の攻撃により戦死者400名以上を出す大火災を起こした空母の一つであり、VMF-451も丁度これに遭遇している。VMF-451を載せたバンカーヒルは、1945年5月11日沖縄沖で沖縄戦の支援作戦遂行中に2機の零戦の特攻を受け、甲板上にいた艦載機の燃料や爆弾に引火して、大火災が発生している。安則中尉操縦の零戦が水平に突入して甲板の艦載機をなぎ倒し、続いて小川少尉の零戦も垂直に近い角度で甲板に突入、艦内のガソリンタンクに引火して大爆発を起こしている。この攻撃でバンカーヒルは沈没こそしなかったが、艦載機は全滅、損傷は戦線への復帰が出来ないほどの大損害であった。VMF-451も多くのメンバーを失っているはずだ。部隊は、戦後予備役となって朝鮮戦争勃発まで現役から退いている。部隊は、F8U-2クルセイダー戦闘機を受領した1960年代に現在の部隊名に変更されているようである。1963年2月本拠地を西海岸のエルトロから東海岸のビューフォートに変えてから、日本とも暫く疎遠となる。1965年にF-4ファントムに更新、空母に搭載されて主に大西洋、地中海方面での活動が多かった。
尾翼の黒いシェブロンと星は、来日の都度色の濃淡が異なったが、1996年に撮影した機体のように黒く塗られると機体が実にしまって見える。⇒(星は、部隊No.通り左から4・5・1の配列)
VM-12 (1996)
F/A-18A "Warlords" in kisarazu Field (JGSDF) 1994
1994年木更津基地に展示されたFA-18A(VM-00)、このときは、VMFA-232(WT-02)も飛来し展示された。短い滑走路しか持たない木更津にも降り事ができる離着陸性能をFA-18は持っていることを示した。
↑  1994年の木更津基地航空祭に展示されたVMFA-451のVM-00。

↑ 19912月イラクの砂漠の嵐作戦から帰隊した時のマーキング。VMFA-451の部隊長ダットリー中佐が自ら操縦していた機体。機首の左右に斜めに「Dirty Dar」と黒文字で書かれてあった。F/A-18A  VW-01 Bu.No.163132

↑ 1991年の湾岸戦争時、スコードロンカラーでマーキングされていたVW-11。機首下面には、フォルスキャノピーも描かれ実戦向きマーキング。胴体上面のブルーの帯には、左右合計で16個の★が書かれている。F/A-18A VW-00 Bu.No.163164

Tail-Marking VM-03
Tail-Marking VM-12
Tail-Marking VM-00
1996年岩国に展示されたVMFA-451 VM-01 フルカラーマーキング。この年鹿屋の航空祭にもVM-11と共に展示された。
VM-01 (1996)
VM-00 (1994)

↑ 19912月砂漠の嵐作戦から帰隊したVMFA-451の司令官指定機 機首には、「Steel Magnolia」と愛機のニックネームとも読めるものが黒文字で入っている。尾翼の星は部隊番号にちなんで4.5.1個の配列。F/A-18A VW-00 Bu.No.163118

(1996)
Wings
FA-18A