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↑ OV-10Dの機首下面についているドーム状のものが、NOS(夜間観測システム)で前方監視用赤外線センサー/レーザー・レンジャーなどが収納されている。開発はロックウェル社のコロンバス部門が担当し、開発には150万ドルを要したとされるが、この装置によりブロンコは夜間作戦能力を持つことになった。

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OV-10Dは、機首を延長し赤外線監視装置とレーザー測距装置を取り付け 胴体後部下面に20mmガトリング砲を備えている。これは、ベトナム戦での戦訓で 夜間の補給路等の発見と攻撃を迅速に行うことを可能にしたもの。
”UU”の文字を馬蹄型にしたのは、ブロンコと言うOV-10の名称にちなんだものと思われる。
元々 O-1観測機の後継機種として計画されたものが ベトナム戦の戦訓を元に 観測のほか 攻撃・輸送の役割を付加する計画が付加され 小柄の割りに重武装でき 俊敏な機動力を生かし 対ゲリラ戦のCOIN機として 大いに活躍した。後に夜間の攻撃力を飛躍的に向上させたD型が登場し 厚木のOHなどにも良く展示されるようになった。
OV-10A
OV-10D (UU-754)
(1989)
(1989)
VMO-2
OV-10Aが生産ラインを出て 1年後にはすぐに6機が このVMO-2に配備されベトナムに送られた。UH-1EやO-1バードドックを運用していたVMO-2は、キャンプ・アダムスを中心に活動していたが OV-10Aは、南ベトナムのマーブルマウンテン基地に配備され 新たな戦力として河川の監視や陸上部隊の支援任務を行い 1971年5月の最後の戦闘まで活躍した。