VP-16
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VP-16は、第二次大戦後間もない1946年5月に予備役飛行隊としてNASジャクソンビルで創設された。当時の部隊番号はVP-906で戦後創られた21個の予備飛行隊の一つとして、膨大な余剰となった航空機を活用して、新たな冷戦に備え即戦力となる人員をプールすることが目的だった。その後勃発した朝鮮戦争時代に、予備役から正規部隊に変更され、部隊番号も現在のVP-16に変更されている。1964年にP-3Aを受領し、1966年にはタイの王立ウタパオ海軍基地に派遣され、ベトナム戦争に参加している。ベトナム戦ではトンキン湾付近の海域から時には北ベトナムの海岸線近くまで進出して、沿岸の監視業務を行っている。1973年にはP-3Cに機種更新をしている。C型受領以降はグレナダ侵攻作戦やカリブ海の麻薬取締等の業務で東海岸での活動に戻っている。アメリカ海軍で初めてP-8Aポセイドンを受領し海外派遣された飛行隊でも有名だ。
↑ 1979年10月 NASジャクソンビルで撮影されたVP-16の1号機。1975年までのマーキングと異なる点は、プロペラ警戒の赤いラインが全周から下半分になったこと、後部胴体の国籍マークが白縁が無くなった事、Modex-1の書き方も変更されている。また、尾翼の赤いラインの縁が、黄色から黒に変更された。
↑ 1974年7月にマクディル空軍基地で撮影されたVP-16のP-3C/LF-9。機体前方バブルウィンドー付近には、バトル”E"の表示。C型配備が1973年なので、更新されて間もない頃の映像である。
↑ 1973年にVP-16に配備されたC型の4号機に当たる。工場からロールアウトしてVP-16で使われた当時新品の機体だ。P-3C/Bu.No.158916
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↑ 1979年10月 NASジャクソンビルで撮影されたVP-16の9号機。P-3C/Bu.No.158919
↑ 1975年8月にイギリスのレークンヒス空軍基地で撮影されたP-3C/LF-1。1号機は隊長指定機でスキッパー機と呼ばれたが、機首Modex横にスキッパーマークが貼られている。1975年までは国籍マークの白縁が存在していた事が判る。
Wings
↑ ロービジが全盛であった1990年代にVP-16のスキッパーは、大胆にも赤いラインを入れていた機体があった。P-3C/Bu.No.158920
↑ 1981年3月NASジャクソンビルで撮影されたVP-16のP-3C/Bu.No.158918
↑ 1979年10月 NASジャクソンビルで撮影されたVP-16の7号機。P-3C/Bu.No.158917。