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VP-5と言う部隊は、1970年代に航空専門誌に掲載された写真を見て、強い印象が残っていた飛行隊だった。尾翼のマーキングは非常にユニークで一度撮影してみたい部隊だったが、この飛行隊は大西洋方面の部隊であり、厚木をベースにしている私には一生撮影のチャンスなど無いものと勝手に思い込んでいた。この雑誌で見た尾翼のマーキングは、あっさりとはしていたものの非常にコミュカルな絵柄で、扉の向こうにいる狐がハンマーを後ろ手に隠して、隙があれば相手を叩こうとしているものである。しかも右尾翼と左尾翼の絵柄が異なり、機体右側面の尾翼から見ると扉から顔を出している狐君だけ、もう一方の左側面尾翼の絵柄は、扉の内側で彼がハンマーを持っている後姿である。
2009年3月に嘉手納でVP-5のP-3Cを撮影できる機会に恵まれた。絵柄は変わっていたが、マッドフォックス君は健在である。本来なら”LA”のレターが書かれているのであるが、このご時勢狐の絵柄が入っているだけで大満足の成果であった。
↑2012年10月1日嘉手納基地に撮影に向かった本来の目的、F-22でもMV-22でもなく、NAVYのP-3Cである。もちろん F-22A、MV-22も嫌いではないので撮れればチャンスを逃さないようにするが、私にとって尾翼にマークの入ったVP-5のP-3Cがもし撮れなければ 満足感50%となってしまうのある。2009年3月以来 3年ぶりのマッドフォックス君。前回の2009年時とは、彩色が異なる。
New Insignia of VP-5
2009年3月8日
↑ 2009年3月 嘉手納基地を離陸するVP-5のP-3C。長らく尾翼にマークを入れていなかったVP-5が新たなデザインで尾翼にFOXを書き込んだ。
2009年3月8日
↑ 悲しい事にスキッパー機以外は、テールレター”LA”すら書き込まれていない。
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2012年10月2日 VP-5 P-3C (163002)
2012年10月2日
↑ 最近までVP-5には、尾翼にマッドフォックスを書き込んだ”LA-001 (163001)”と”LA-003 (163003)”が存在したようだが、 2012年10月に嘉手納基地にいたのはこの”LA-003"のみであった。
上左のイラストは、VP-5がP2V-7・P-3Aを使用していた時から採用されていた左右違いのMadfox君。右写真は、今回のP-3Cに書かれていた新デザイン。比較すると”扉’から”窓”に変わっている。MADFOX君も筋肉逞しいスーパーマンのような狐君である。