(1970~2006)
↑ P-3Aを受領して2年後の1975年に、本拠地であるバージニア州 NAS ウィローグローブで撮影されたVP-66 P-3Aの列線。機首のレードーム際には、赤/白/青のラインが入っている。Modexは、斜文字となっている。上写真の機(150517)は、A型でも初期生産型のブロック20に相当し、A型量産43号機に当たる。
海軍予備役対潜哨戒飛行隊が大量に創設された1970年11月に彼らも創設されている。本拠地はペンシルバニア州のNAS ウィローグローヴで、25年間の部隊歴史の中で3回も部隊名が変っている珍しい飛行隊である。最初の部隊名はフライングシックス、その後ダイスマン、そして最後が、リバティベルである。リバティベルは、部隊名でよく使われる”自由の鐘”であるが、CVW-5にいたVAW-115を思い出す方も多いのではないだろうか。ウィロ-グローブ海軍基地(NAS Willow
Grove)は、1926年フレデリック・ビトケアンと言う人物が、個人的に作った飛行場だったが、1943年にアメリカ海軍が正式に此処を海軍航空基地として整備した事から歴史が始まっている。第二次大戦後も冷戦時代にかけて、この基地は海軍予備役 陸軍予備役。空軍予備役、空軍州兵などの部隊の訓練基地として使われてきた。VP-66は、まずこの基地でSP-2Hネプチューン対潜哨戒機を受領して訓練を始めている。
↑ 1978年11月に同じ場所で撮影されたVP-66のP-3A/No.No.151393。バックにある建物にはVP-66のインシグニアが掲げられている。この機体は、1980年代にVP-65へ移管され、そこを最後に引退したようである。右翼のパイロンには大型のサーチライトAN/AVQ-2Cが懸架されている。
↑ アメリカ建国200周年にあたる1976年の5月にペンシルバニア州のVP-66本拠地 NASウィローグローヴで撮影された写真だが、5月と言う言うのに大雪が降った様である。緯度からすれば日本の青森ぐらいに当たる為、この時期の雪は珍しくは無いのかもしれない。機首後方の偵察用バブルウィンドー下に建国200周年に関連するようなマークを入れている。この機体もA型のブロック30で、量産60号機になる古いオライオンだ。
↑ 1978年5月に撮影されたVP-66のP-3A/Bu.No.151367。撮影場所の記載がないが、背景に写るタワーの状況からNAS ウィローグローブと判る。VP-66は、1980年にP-3Bに更新後、1982年に再びA型のTAC/NAV MODバージョンに機種転換している。技術的に詳しくないが、これはASN-42管制航法システムと戦術表示システムを新型のLTN-72慣性航法システムに切り替え、デジタルコンピューターによるオメガ航法システムにしたものらしい。このシステムの導入で赤外線検出とハープーン対艦ミサイルの発射機能も付与されたようだ。この機体は、1980年代半ばにTP-3Aに改造され、1990年代に更にUP-3Aに改造されたとある。