(1970~1997)
VP-68は、海軍予備役の対潜哨戒部隊として1970年11月メリーランド州パクトセントリバー海軍航空基地で創設されている。最初に配備された機体は、ネプチューンの名称で有名なSP-2Hである。創設時期や配備機種がVP-92等と同じであり、同時期に複数の予備役VPが誕生していたようだが。この時代に予備役対潜哨戒飛行隊は、12個もの勢力を誇っていた。
 1971年VP-68は、アメリカ東海岸の予備役対潜哨戒飛行隊として、最初にP-3Aを受け取った部隊となった。また 1973年には、スペインのロタ海軍航空基地に派遣され、ジブラルタル海峡で最初に活動した予備役のP-3A部隊としても記録されている。部隊は、1994年にP-3CのアップデートⅡを受領したが、3年後の1997年1月に解散となった。
VP-68は、1981年に48000時間の無事故飛行時間を達成し、VP-65/67とともに安全アワードを受賞している。
↑ 此処から下の写真は全て1985年4月に撮影されたVP-68のP-3B/Bu.No.153422。VP-68は同年8月にA型からB型へ更新を終了している。また予備役対潜哨戒飛行隊としてP-3AからMk-46魚雷を投下したした飛行隊でもある。因みにこの機体は、1968年に皆日ベトナムのカムラン湾でブルパックミサイルを満載して哨戒飛行している写真が残っており、VP-47VP-4所属時代には1971年岩国の3軍記念日でも確認されている。
↑ 1985年のNASパクトセントリバー海軍航空基地での様子であるが、VP-68が前述のように予備役飛行隊の中で、様々な口火を切るような実験や任務をこなしてきたのは、この基地が海軍航空隊のテストセンターの役割を負っていた事と大いに関係があると思う。
↑ 飛行隊のニックネームは、”ブラックホークス”、羽を広げた黒い鷹がインシグニアにも書かれている。P-3B型のなってからの機首のモデックスは斜文字で統一されている。
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Wings
↑ 1977年7月 NAS ウィーログローブで撮影されたVP-68のP-3A/Bu.No.151361。SP-2HからP-3Aに更新したのが1971年であるが、予備役としてミニデットオペレーション(小型の分遣隊単位)を展開した最初の飛行隊と記録されており、既にオライオンを使いこなしている時期であろう。