VP-9
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↑ 1975年にモフェットフィールド海軍基地で撮影されたVP-9のP-3B/PD-40/Bu.No.152719。何故40番だかは不明であるが、機首にはアニメ風の鷲の頭が描かれており、部隊が受けた2種類の褒章を示す帯がある。VP-9ではこの年からC型への更新が始まっている。
VP-9は1951年3月にNAS Whidbey Islandで編成された飛行隊で、当初はP4V飛行艇を装備していた。彼らの戦闘記録には朝鮮戦争時代、海兵隊機の爆撃支援の為 北朝鮮に侵入し夜間フレアを攻撃目標に投下するなどの任務もあったようだ。1953年にP2Vネプチューンを受領、10年後の1963年にP-3A、その3年後にはP-3Bに機種更新している。長らくカルフォルニア州のNAS モフェット・フィールドをベースにしており 日本にもよく飛来した飛行隊だ。1976年にP-3Cを受領し 私が始めて沖縄の嘉手納を訪れた1977年の夏には 沖縄嘉手納基地の海軍ベースを拠点に哨戒任務を行っておりシャッターチャンスには恵まれた。
 1977年当時尾翼にはハープーンミサイルを投げる鷲のマークが大きく描いていたが、遠くからだと何が書いてあるか判らず、後に入間基地の航空宇宙ショーに展示された時に尾翼の絵柄をじっくりみて漸く納得できた思い出がある。最近このマークは鷲が持つミサイルが爆弾に変わっており、何か意味があるのだろうか?まぁ 海に潜る敵に対しては、絵柄的にも対潜爆弾の方が相応しいと修正されたのかもしれない。
P-3B/PD-3/Bu.No.152733
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↑ VP-9がP-3Bを取得した直後の1966年のマーキング、あっさりしているが、機首側面には部隊インシグニア、そして尾翼のチップにはライトブルー地に鷲のシルエットが入っている。VP-9は、アメリカ西海岸の哨戒部隊で最初にB型を取得した飛行隊である。
P-3B/PD-4/Bu.No.152733
↑P-3B時代後期のVP-9.のマーキングは、P-3Cになっても基本的に変わっていない。前述のとおり、B型初期は、テールレター”PD”の下にインシグニアはなく 機番が書かれていた。VP-9/PD-6/Bu.No.152736
↑ 同じくWhite Bearさん撮影のVP-9のP-3B。1971年の日本でのカラー写真は数が少なく、珍しい。この機体は、最初のイラストの通りVP-9配属時は、Modex8を付けていたが、Modex10に変更している。
↑ 神戸のベテランマニアWhite Bearさんからイラスト作製面でも、写真提供の面での多大なご協力を頂いて、本ページもより充実したラインナップを揃える事が出来た。年代順からUPしているが、上写真は、1968年5月 厚木基地で撮影されたVP-9のP-3B/Bu.No.152736で、イラストの3号機と同じ塗装である。機首左右側面にはModexより大きなインシグニアが書かれていた。但し部隊インシグニアと比較して、若干のデザインの違いがある。
First insignia of VP-9
↑ 恐らく1975年がこうしたB型の列線を見られた最後の年になったはずで、1976年にはC型への更新が完了している。写真を見るとB型Modex2~6は、生産番号順にVP-9に納入されていたようである。
Wings
↑ 1967年から1968年に掛けてVP-9のP-3Bに施されたマーキングで、機首側面のインシグニアは、直径が80cm以上ある大型のものである。尾翼にも鷲のシルエットが入った。P-3B/PD-3/Bu.No.152733
↑ この写真はSkywarrior-Gallery.comと入れているが、私の作品ではなく 厚木の友人に頂いた写真であるが、どなたの作品かは今では不明になっているが、厚木基地R/W19に着陸するVP-9のP-3B
↑ 上の一連のカルフォルニア州モフェットフィールド海軍基地におけるVP-9のP-3Bの写真は、1975年の渡辺明氏自身がアメリカ遠征で撮影されたものである。サムネイルの前輪カバーの写真は、P-3B/Modex40のもので、VP-50等のマスコットがスプレーされている。
P-3B/PD-11/Bu.No.152719
P-3B/PD-2/Bu.No.152732
↑ 1970年10月に厚木基地R/W19に着陸するVP-9のP-3B、1970年代後半に見慣れたマークであるが、恐らく1969~1970年に掛けてこのマーキングに変更している。しかし この写真の注目する点は、巨大な部隊徽が、旧マーキングと同じModex横に残っていた事である。