VP-91
Wings

↑ 1975年8月 NAS モフェットフィールドに駐機するVP-91のP-3A/PM-97/Bu.No.151356。Modex-97は、一時的に使われたようで、この後Modex-7に書き換えられた。

↑ 1975年2月 NAS モフェットフィールドに駐機するVP-91のP-3B/PM-1/Bu.No.152740。

(1970〜1999)

VP-91は、最初の太平洋予備役哨戒飛行隊として、1970年にカルフォルニア州モフェットフィールド海軍航空基地で創設された。アメリカ西海岸で最初に誕生した予備役飛行隊として、他の多くの予備役飛行隊が、SP-2Hネプチューンを受領している中、創設当初からP-3Aを使用した飛行隊である。1979年にP-3Bに更新し、1980年6月〜7月には、グアム島のNAS アガナに移動し、ベトナムから脱出するボートピープルの監視業務に当たった。その際、VP-91は5隻の難民船を発見して、250名の救助を行ったそうである。
1990年にP-3CのアップデートVを受領し、1991年の湾岸戦争後の砂漠の嵐作戦などで、ペルシャ湾でのイラク海軍の艦艇攻撃をサポートして2隻を撃沈、予備役の哨戒航空隊として唯一イラク官軍と対峙した飛行隊となった。残念なことにその後モフェット海軍基地に戻り、1999年には部隊は解散した。解散時の部隊名は、ブラックキャッツであった。

↑ 1975年8月 NAS モフェットフィールドに駐機するVP-91のP-3A/PM-98/Bu.No.151388。

↑ 1975年8月 NAS モフェットフィールドに駐機するVP-91のP-3A/PM-99/Bu.No.150606。この機体もブロック30も古いA型である。(量産58号機)

P-3 オライオン飛行隊のリザーブ部隊として、稀に厚木にも飛来したのがVP-91である。1970年代の後期から尾翼にピンクパンサーを書き込みマニア憧れの部隊のひとつであった。この頃の部隊名は”Pink Panther”であったが、この時代フランス映画”ピンクパンサー”が人気を博していたことに関連があるのかもしれない。部隊名や部隊マスコットとして、暫くの間尾翼に闊歩するピンクパンサーが描かれた(1970-1984)。しかし、その後飛行隊長が変わった時点で、この名前はアメリカ海軍の部隊名にそぐわないとあっさり変更してしまったようである。1999年閉隊時の部隊名は”Black Cats” 豹は、猫に豹変した?・・・1980年当時 太平洋方面に4つあった予備役哨戒飛行隊の一つで モフェット・フィールドを本拠地にしていた。因みにVP-65,VP-67、VP-69とこのVP-91が太平洋予備役哨戒航空団に所属していたが、今も健在なのはVP-65とVP-67だけである。(2006年6月 記)
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↑ 上写真は2枚ともに厚木基地に飛来し、そこで撮影されたVP-91のP-3Aであるが、下の写真の通り、1977年に飛来したP-3Aは、尾翼にピンクパンサーが書き込まれていた。この機体は古いオライオンで、A型ブロック25に相当し、150機以上作られたA型の量産44号機になる。

↑ 1975年8月 NAS モフェットフィールドに駐機するVP-91のP-3A/PM-91/Bu.No.150527。本機は、PM-8からPM-91に書き換えられたが、再びPM-1に塗り直された。