VR-55
Wings
VR-55は、1990年からデザート・シールド、デザート・ストームなどの大きな作戦に空軍の輸送部隊の一員として投入され、陸軍および海兵隊の兵士の輸送を担当した。また、ユーゴスラビア紛争の後期、ボスニア紛争の際はシシリー島のシゴネラ基地をベースに輸送業務に従事している。
厚木に通いだして、まず最初に出会ったC-9BがVR-30のC-9Bで”RW”のレターをつけていた機体である。その次に良く目にする事になったのが、このVR-55のC-9Bになる。当時は厚木に行けば殆ど撮れる機体だったため関心が次第に薄れ 「イモ」扱いしてしまったが、VR-55のC-9Bが基地公開で展示されることはなくクルーを撮る機会には恵まれなかった。しかし 海軍の航空隊で女性パイロットが注目され始めた頃、この部隊にも女性パイロットが所属しており、それなりの話題を提供した飛行隊でもあった。
 1976年にNAS Alameda(アラメダ)で設立された飛行隊で 私が航空機写真撮影を本格的にはじめたとほぼ同時期からの歴史である。海軍予備役の輸送飛行隊として 最初にC-9Bを使い始めた飛行隊で 1993年にC-130Tに機種変更している。(2006年5月 記)

正式運行が開始されて1年でVR-55は、3030時間の運行時間と55507人の人員輸送実績を上げた。1983年には、地中海、中央アフリカまで任務を広げ 内戦で苦しむホンジュラスへの人道支援などに従事している。

予備役郵送飛行隊ではあるが カルフォルニア州アラメダに本拠地がある関係で日本にも良く来た。1986年4月には岩国に配備されたVMFA-323(F-4S)の要因の輸送も担当している。

VR-55のインシグニアは、”馬で駆けるミニットマン” ミニットマンは、ICBMにも付けられた名称で有名だが、独立戦争時の兵士の事で何かあれば分単位で現場に駆けつけるという意気込みを示したもの。1976年にNASアラメダで創設式典を行った同隊は、丁度建国200周年の祝いの年とも重なり、200周年ミニットマン部隊として3機のC-9Bと220人の隊員でスタート切った。

2012年4月5日13:03 Kadena AB
2008年12月16日11:00 Kadena AB
グレーのC-130Tに模様替えして 初めて撮ったVR-55のハーキュリーズ。Bu.No.165350
VR-55は、C-130Tを受領した5つの飛行隊の一つであるが、165349、165350、165351の連番の他、165379が確認されている。上のRU-350とRU-351は、写真のように淡いグレーであるがその他は、濃いグレー塗装に塗られているそうだ。
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City of Oakland (RU-120)