1976年のアメリカ建国200周年のマーキングを施されたVA-83のA-7E、帯は黒赤になり尾翼はかなりゴテゴテしい感じがするが、1年間だけの限定塗装。VA-83以外の飛行隊もこぞって記念塗装を競い合った時期で、マニアにとっては嬉しい時代だった。VA-83は1982年まで空母フォレルタルに搭載され、この後 空母サラトガに移ったが、空母フォレスタルの引退でCVW-17そのものが空母サラトガに移動したため、尾翼のAAのテールレターはそのまま使われることになる。
欧州の航空祭に展示されたVA-83のA-7EBu.No.159294。排気口付近の”78”は、何を意味しているのか不明。1975年頃の撮影で この機体1979年末にはVA-15に移動した。
NEXT
HOME
click here
"Rampagers"ラムペジャースという部隊名で、しかも羊の頭を部隊徽章にしている飛行隊であった為、私は”ラム”という2文字で羊肉の”ラム”を連想して羊の野生種の一種か何かと勘違いしていた。ラムページャーは、”乱暴者”の事らしい・・・・なるほど この部隊章の羊君目が赤く血走っており、今にも角で小突きそうな容貌をしている。

 1950年に創設された部隊であり、1955年にはA-4を装備し1970年にA-7Eを受領している。A-7時代は、でんでん虫のようなデザインの羊頭を尾翼に大きく描き、ボディに青いラインを入れた鮮やかな塗装であった。CVW-3”AA”のレター以外付けたことが無い飛行体でその事も珍しい。1988年にFA-18Cになり、部隊名がVFA-83に変わった後もCVW-17傘下に長くいて、2004年までテールレターは”AA”であった。自分自身は、A-7時代のVA-83の機体は撮影したことがないが、友人から頂いた写真があったので、私のイラストを添えてご紹介したい。
VA-83、この飛行隊は1955年の創設であるが、1年だけF7U-3カットラスを使って、その後1970年までの15年間の長きにわたりダグラスA4スカイホークを使い続けた。1970年にA-7コルセアの最新型A-7Eに更新、それを契機にUSSフォレスタルへ移動している。イラストはその頃のマーキングである。
1982年頃のマーキングであるが青いラインが胴体を走っており、海軍でロービジへの塗り替え圧力が高まる中、しぶとく抵抗を続けたものである。A-7Eの部隊で最後まで胴体の帯にこだわった唯一の飛行隊かもしれない。1986年頃には機体全体がミディアムグレーになり、マーキングも白黒以外は禁止されたのでVA-83もそうなった。これは最後に花を飾ったマーキングである。
Wings