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VF-51

↑ F-4B (Bu.No.151398)は、1972年5月10日北ベトナム上空でMig-17を1機撃墜してる。尾翼のチップには、”MAD DOG”の文字とインテークベーンに当時のパイロットであったケネス・キャノン中尉のコードネーム”Ragin Cajin"が書かれている。イラストの赤外線追尾ミサイルは、1970年代アメリカ海軍が使っていたAIM-9G。

Wings

↑ F-4B(Bu.No.150456) VF-51がF-4Bを受領したのは、1971年でこのB型時代に4機のミグをベトナム戦で撃墜している。このNL-100も、1972年Mig-17を1機翌1973年に1機撃墜しているが、部隊の顔として総戦果4機撃墜マークをインテークベーンに描いていた。

1976年にミラマーで撮影されたVF-51のF-4N。渡辺 明さんの撮影である。実はこの私も1980年デービスモンサンでこのNL-100を撮影している。すでに引退して置いてあったものでフィルムのまま焼付け作業もしていなかったが、こうして現役でいる時期に撮影したかった。

↑ 1980年3月 デービスモンサンの航空機集積場でvF-51のNM-100が置いてあるのに気付き 1枚証拠写真を残した。A-4スカイホークが並んでいるが、左奥に尾翼を黒に塗り込めCAGの5色のラインを入れたF-4N (Bu.No.152623)が確認できた。

(1943〜1995)
スクリューミング・イーグルス・・・VF-111とのペアを組んでベトナム戦でも活躍した部隊である。マーキングに言及すれば、F-4〜F-14の時代にペアを組んでいたVF-111が目立ち過ぎて、VF-51は常に影の薄い存在になってしまっていた。実は1972年当時、F-4B時代のVF-51所属機は1胴体に大きな鷲を書き込み、これほど派手なファントムは無いぐらいの大胆なフォルムであった。。しかしシャークマウスと尾翼の旭日旗で強烈なインパクトを持つVF-111とペアを組めば、どうしてもVF-111の方に注目が集まり、目立ちにくい可愛そうな存在だったのだ。

 マーキングで地味に見える彼らも、実は1943年設立の由緒ある飛行隊で太平洋戦争でもF4Fワイルドキャットで活躍している。ベトナム戦6回の参加、内2回はF-4Bの例のド派手なマーキングで出撃しているが、特にVF-111のF-4Bとペアで北爆している写真は有名である。F-4Nに転換してからはマーキングを一新し、黒塗りの尾翼にお色直しした。1977年にF-4NからF-14Aに機種転換したが、マーキングは当時のF-4N時代のものをそのまま踏襲したものである。

↑ F-4N時代の最後のCAG塗装機 F-4N (Bu.No152326) 。この機体の前はF-4N (Bu,No,152267)にCAG塗装が施されていたが、尾翼のラインの色合いが異なる。