OV-10A .WX-11,Bu.No.155430
H&MS-36
H&MSと言うのは、Headquaters & Maintenance Squadronの略だったのだ・・・良く目にする部隊だったのに、永いこと関心もなく調べもしなかった。私が写真を始めた当時は”WB”のレターを付けたVMO-2のOV-10Aが、次第に姿を消し始めた時期で、その代わりその余剰となった機体を譲り受けたのが、岩国に司令部を置く海兵隊第1航空団MAW-1の傘下に普天間配備のH&MS-36だった。彼らのOV-10Aでの活動が開始され際、”WX”のテールレターを付けたOV-10Aが日本各地で見られ始めたのである。

 この部隊 司令部所属であり 輸送から偵察 補給 前線支援など何でもこなす「便利屋」的役割を負っていた。H&MS-36は、1952年にカルフォルニア州サン・タナで生まれた部隊であるが、所有していた機種は多彩で 多いときには、CH-53,CH-46,UH-1,AH-1,C-130まで6種類の航空機を運用していた。1965年に空母プリンストンに載って南ベトナムのチュ・ライに移動し 約4年間ベトナム戦を経験 その後沖縄に駐留を始めた。1988年10月に 物流任務を主体で行うMALS-36に再編成されている。
1977年8月初めて沖縄嘉手納基地を訪れた我々を迎えてくれた2機のOV-10A、厚木基地でも撮れる機会が少ない機体だったので、2機が目の前に現れた時は、相当興奮して撮影していた記憶があるが、撮影の腕が未熟ですっきりした写真となっていない。彼らは、アーミングといって嘉手納の比較的安全なエリアで実弾を装着して訓練に行くため、ここに来たのだった。

白い

OV-10A .WX-13,Bu.No.155429
彼らH&MS-36は、1969年から4年間に渡りベトナム戦に投入された。その間、飛行運用、人員提供、メンテナンスなどの面で第3海兵師団を支援しながら、MAG-36に反属されていた各種航空機の後方支援を行ったとある。しかしベトナム戦時、彼らには所有する機体は存在しなかったそうだ。ベトナムでの最後の仕事は、1975年4月のサイゴン陥落に伴う撤退作戦で、この”Operation Eagle Pull"(作戦名)の支援をしてベトナムを後にしている。
OV-10A .WX-13,Bu.No.155424
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