VFA-27
FA-18C/D
”Royal Maces”との最初の出会いは、厚木基地でのとても悔しい思い出と共に始まった。彼らがA-7Eコルセア攻撃機を使用していた頃の1976年のある日の事。当時のVA-27は、創設以来15年間もCVW-14の傘下にあって”NK”のレターをつけていた。厚木基地で米軍機を撮影していた我々マニアにとっての身近な部隊、つまり 横須賀を母港にしていた空母ミッドウェイ所属の機体は、全てテールレターが”NF”である。それ以外のテールレターを見る機会は少なかった。私が軍用機の撮影を始めた1976年頃も、CVW-14”NK”テールレターの機体が稀に日本を訪れることがあったが、それは遠くから厚木基地に時々撮影来る私にとっては、商店街の景品で1等を当てる位の確率だったかも。1976年のある日、その一等賞に当る運が巡ってきた。

 当時、相鉄線相模大塚の駅を降りR/W19の撮影ポジションの”お墓”まで歩いて20分ぐらいだったか・・その日も、いつも通り駅から徒歩で撮影場所に向かっていた。撮影ポイントの入り口付近で、既にランウェー01に着陸したA-7Eがこちらに向かってタキシングしてくるのが見えた。ポイントにいるマニア達は一斉にカメラを向けている。私は?と言うと”NF”のA-7Eだとばかり思って、のんびり構えていた。おもむろにカバンからカメラを取り出し、目の前を転がるA-7Eに目をやると、何と尾翼のマークが違う!。”NK”だ〜!。その機体が、USSエンタープライズから飛来したVA-27のA-7Eコルセアだと気がついた時には、時すでに遅し。猛ダッシュでフィルムを装填したが間に合わず、あせる私の前をバイセンマーキングで尾翼を飾ったA-7Eは悠然と通り過ぎていった。この機体はVA-27の飛行隊長指定機”NK-401”で、バイセンカラー(建国200年記念の特別塗装)の上、爆撃マークまで入っており、逃した獲物は実に大きかったのだ!!
 こんな思い出があるので、VA-27がA-7EコルセアUを使用していた時代にふんだんに撮りたかったが、それは叶わぬもの。VFA-27が厚木の常駐部隊となって、ラダーのギザギザマーキングを身近に見ることが出来るだけでも幸せと言うべきだろう。 
2001年から上記のパターンに変更された。写真2つ上の1996年版と比べ、洗練されたマーキングに見えるのは、”VFA-27"から”Royal Maces"に書き換えられた胴体上部の文字が大きさ長さ共にバランスが取れている為と、黄色のラインが加わってアクセントが付いたせいであろう。
1997年に機首まで伸びたブラックラインは、マーキングのトーンを落としてブラックテールのみとなった。機首まで黒いラインを入れる方式とどちらが好きかは好みの問題であるが、私個人としては、軍用機として見た場合に尾翼だけのマーキングに留めた上のパターンが好きである。
1996年6月よりCVW-5の仲間入りしたVFA-27は、ファンの期待を裏切ることなく派手なCAGマーキングを施した。この時、シスタースコードロンとなったVFA-192ゴールデン・ドラゴンズのNF-300も、黄黒の同じようなスタイルのマーキングに変更した為、折角のブラックテールがオリジナリティを失ってしまった。しかしVFA-192が次々にパターンを換えるのに対し、VFA-27は一貫してこのパターンを堅持している。1997に一時胴体上面の黒を消したが、1998年に復活。写真は1998年9月のものである。
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2004年当時のVFA-27(FA-18C)既にFA-18Eへの交換が決まっていた頃であるが、マーキングのパターンも機種番号と背中の部隊番号以外は、黒色からグレーにトーンダウンし、CAG機以外は撮影意欲をそそらない塗装である。
(2002)
(2002)
Tail-Marking (1997)
Wings