VMA-223

ブルドックの見た目はお世辞にも可愛らしい姿とは言えない強面の面構え・・・しかし、どうもブルドックを愛する人々からすれば、この犬の性格は温厚で優しく、しかも忠誠心に優れていると評価が高い。マイペースで頑固な所もあるらしいが、あの面構えでその位の事は許せる。見掛けは不格好だが充分愛される存在で、多くの企業が自社のマスコットに採用してきた。鳥でいえばペリカンみたいなユニークさが受けてきた訳である。

日本でも100年程の伝統があるブルドックソースが有名であるが、この会社1940年に製品名をブルドックにした後、戦後すぐに社名もブルドックに変えている。相当消費者に定着した名前であった訳で、日本でもブルドックは嫌われていない。組織の中にも必ず柄が大きく強面だが、実は心優しく仕事も真面目なタイプの人間が何人かは居るはずで、周囲から頼られる存在となっている仲間がいるはずだ。VMA-223のブルもその様なイメージで部隊マスコットとして採用されたはずである。

(1992)

↑ 1992年6月の横田基地航空祭に展示されたVMA-223のAV-8B/WP-14&WP-15

WP-14/Yokota AB
WP-15/163195 Yokota AB

(1992)

(1992)

(1992)

↑ 2000年にハワイからギリシャまで遠征した際のVMA-223の標準マーキングで、部隊所属機全機がカラーのインシグニアを機種に入れていた時代。1995年頃にはこのマーキングが確認されているが、ハリアー飛行隊の中でフルカラーマーキングはまだまだ少なかった時期にマニアの注目を浴びた。AV-8B Bu.No.165381

↑ 2002年ショーバードとして登場した機体で 右尾翼に部隊の歴史を彩る歴代の使用機を書き込んだのが特徴となっている。左右側面でデザインが異なり、右側は歴代使用機のシルエット、左側面はイラストの様に大きなブルドックの絵柄となっている。ボクシングクラブを持ったブルドックは元々部隊インシグニアのデザインであり復活した形となった。「The Great American Bulldogs」の文字入り。 AV-8B Bu.No.165354

↑  1991年、湾岸戦争が終了した頃のもので、東海岸ノースカロライナ沖に展開したUSSワスプで訓練していた時のマーキング。グレー濃淡の2色迷彩は、湾岸戦争後各飛行隊で見られた迷彩の一つである。ラダーには、旭日旗のようなマークが入っておりアクセントが良い。 AV-8B  Bu.No.163200

Wings
AV-8B
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渡辺明さん撮影のAV-8B、WP-27(Bu.No.163188) 1996年9月撮影

1989年頃イギリスのミンデンホールで撮影されたVMA-223 WP-13、あまりに塗装が低視認過ぎて ナンバーも判読不能。

↑ 1992年ハリアーを受領後初めて岩国に配備され、横田や木更津で展示された頃のVMA-223の標準マーキングで 機体に纏うグレーは、少し青みがかかったものであった。何故だかラダーの旭日旗のデザインはこの頃には定着して、この部隊のトレードマークとなっている。濃淡含め数種のグレー色を使い分けてロービジながら見事なマーキングに仕上げている。イラストは、1993年アンドリュースで展示された時のものである。AV-8B Bu.No.162086

WP-27/163188