(1966〜1995)
海軍の兵站輸送全般を受け持つ部隊がVRC-50で 特にCVW-5の空母艦載機群を擁する厚木基地では この部隊の役割は大きく いつ厚木に行ってもこの”RG”のレターをつけた各種の機体だけは 撮れたものである。”Foo Dogs”つまり狛犬をこう呼ぶのかもしれないが、アジアで展開している部隊らしいインシグニアと部隊名であった。1995年に解散して今はVRC-30がこの任務を引き継いでいる。(2006年2月 記)
C-1A
陸上基地から 空母までの輸送は着艦能力のあるC-2Aが担当する。E-2ホークアイと機体形状が似ているが 胴体は貨物と人員を運べるよう広く設計され 後部扉が倒れるように開く。空母への取材班輸送にも使われるので この機体でフックランディングした人もいるだろう。
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C-2A
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VRC-50
海軍機と言えば”グラマン!”・・・子供の頃、グラマンはアメリカの戦闘機の代名詞だった。C-1Aトレーダーもグラマン社の作品であるが 大戦中のワイルドキャットやヘルキャットの面影を色濃く残した機体に感じられる。もちろんS2F-1トラッカーを輸送用に改造した機体であるが、C-2Aグレーハウンド同様胴体に若干手を加えており、胴体部分がトラッカーよりが高さ有り、その分大きな貨物を積めるように工夫されている。C-2の機数不足からS2F-1よりずっと長く現役にいた機体で、1970年代後半まで空母にも1機積まれていた。
E-2Aから改造されたC-2Aグレイハンウンドは、E-2との共用部分が多いが 肝心な胴体だけは完全な新設計である。貨物を運ぶことを考慮して 胴体は大きく膨らまされローディング式カーゴドアが尾部に設けられた。1965年に誕生した老兵であるが その後に生まれたUS-3Aがとっくに引退した今も寿命延長策により元気に活躍している。
尾翼の”RG”のレターも年を追うごとに変化したが 左のマーキングが 最も新しいタイプだったと記憶する。機種の機番の書き方も異なっているのが分かると思うが こうした塗装の変化がマニアの触手をそそるのだ。
Wings

上写真は、1978年3月 当時の嘉手納基地海軍エリアからタキシングしてR/W23に離陸に向かうC-2A/Bu.No.152789